激安データ通信SIMの選択、そもそもSIMって何よ？

ドコモの場合は、携帯電話がFOMAになった時から、UIMというカードを、
Soft Bankの場合は、3Gになった時から、3G USIMというカードを、
携帯電話に差しこむようになりました。

この小さなICカードが一般にSIMと呼ばれるものです。

そもそもSIMって何よ？

ここには電話（通信）契約に関する情報、例えば、電話番号とか、
メールアドレスとかが書き込まれていて、端末を替えても自分のSIMを差し替えれば、
新しい本体が自分のケータイに変わる、という仕組みになりました。

つまり、端末と回線契約はSIMを介して、別のものになったのです。

スマホの時代になってもそれは同じで、基本的には端末と回線の契約は、
本来別々の造りになっています。

自分のSIMを別のスマホ本体に差し替えれば、そのスマホが
自分のスマホに変わります。

他社のSIMでもいいの？

上記のように、本来SIMは本体と独立しているものですが、日本の場合、
携帯電話事業をキャリアが牛耳っていたので、各キャリアは
自社のSIMしか動作しないようにロックを掛けていました。

これがいわゆる「SIMロック」と言われるものです。

よって、同じキャリアの扱う端末間ではSIMの差し替えができますが、
キャリアを跨いで他社のSIMを差し替えを行うことは出来ませんでした。

例えばDocomoの端末を持っている人が海外旅行をする時、
訪問先の国で売っている安いSIMを買えば、安価に通信できるはずが、
日本のケータイ、スマホはSIMロックが掛かっていたので、
日本のSIMをローミングで使って大金を払うしかありませんでした。

ちょっと電話しただけで、何万円なんて話がよくありましたね。

そのために、頻繁に海外旅行する人は、海外でSIMロックのない端末を
わざわざ買って、安いSIMを入れて使っていました。
端末を買っても、そのほうが総コストが安く済むからです。

日本でもSIMロックが解除できるようになりました

2010年4月、総務省は日本の各キャリアに対し、ユーザーが希望すれば、
SIMロックを解除するよう指示しました。

これにより、現在各キャリアは、初めからSIMロックの無い（通称SIMフリー）状態か、
または、申し出によりSIMロックを解除できる端末を販売しています。

例えば、Docomoは端末購入時点ではSIMロックを掛けていますが、
SIMロックを外してくれと申し出れば、有料（\3,000）で外してくれます。
（多少機能に制限があります。）

リンク→他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き
リンク→ソフトバンクモバイルの携帯電話を他社で利用する / SIMロック解除

とはいえ、完全に相互乗り入れはできない

ちょっとややこしい話ですが、キャリア各社の通信方式の違いなどがあって、
他社のSIMが使える場合と、使えない場合があります。

大まかにいうと、DOCOMOとSoftbank、E-mobileは乗り入れできるが、
AUは相互乗り入れできない、ということになります。
（DOCOMO、Softbank、E-mobileでも機種によって可否あります）

激安データ通信SIMは、DOCOMO？

1000円スマホを実現する、激安SIMはいろんな会社が販売しています。
じつは、そのほとんどはDOCOMOの回線に乗っかっています。

例えば、私が購入した楽天BBのSIMには、しっかりDOCOMOとロゴが入っています。
つまり、DOCOMOの通信回線を借りて切り売りしているわけです。
このような業者をMVNO「仮想移動体サービス事業者」と呼びます。

MVNOの販売するSIMが、DOCOMOのものであるってことは、DOCOMOのスマホとは
相性がピッタリってことになります。
実際、ドコモのスマホなら、SIMロック解除をしてもらわなくても、
そのまま使えます。　これなら、ロック解除のリスクがないので、
敷居がグッと下がりますね。

まとめ

• 格安SIMの発行元はたいていDOCOMOなので、
  　　DOCOMOの端末なら、比較的すんなり使えます。
  　　ただし、テザリングが使えないかもしれません。
• SoftbankのスマホはSIMロック解除が必要になります。
  　　使える機種が限られています。
• E-mobileの端末は比較的すんなり使え、制限がありません。
• AUの端末はSIMロックの有無に関わらず、使えないと考えておきましょう。

次回は、私の1000円スマホの掘り下げをやってみることにしましょう。

[Auther: Atsu Uchi]